ヨルダン向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名:産官学の連携を通じたAI技術の利用促進を支援

【SDGsロゴ】産業と技術革新の基盤をつくろう

2022年7月4日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、7月4日、アンマンにて、ヨルダン・ハシェミット王国政府との間で、技術協力プロジェクト「AIエコシステム促進プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

ヨルダンは近隣諸国の政治情勢や新型コロナウイルスの影響もあり、経済成長率の低迷が続き失業率も高い状況となっています。特に30歳未満が総人口の60%を超えるヨルダンにおいて、若年層の雇用改善に向けた支援の拡充は、同国の平和と安定をはじめ、自立的・持続的な経済成長のためにも喫緊の課題です。
このような状況を踏まえ、本案件は、ヨルダン全土において、産官学の連携を通じたAI技術の利活用を促進するためのプラットフォームの運用確立を図り、もって新興技術(特にAI)の利活用を促進するためのエコシステム(注)発展に寄与し、新興技術を活用する起業家の活動が活性化することでICT産業振興を通じた雇用機会の拡充をはかり、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール9(産業と技術革新の基礎をつくろう) に貢献します。

(注)エコシステムとは、業界の枠を超えた多種多様な事業者がパートナーシップを組み、相互の技術や資本および営業チャネルなどを生かし、グローバル規模での競争と共創を通じて、健全な収益の循環を生み出すモデルのこと。本事業ではAIを通じて製品やサービス、ビジネス開発に貢献する社会ネットワークの構築を目指す。

案件の詳細は以下の通りです。

【案件基礎情報】
国名 ヨルダン・ハシェミット王国
案件名 AIエコシステム促進プロジェクト
実施予定期間 36ヵ月
実施機関 デジタル経済・起業省(MoDEE)
対象地域 ヨルダン全土
具体的事業内容(予定) 産官学の連携を通じたAI技術の利活用を促進するためのプラットフォームの構築、及び同プラットフォームを活用した実証事業を通じて、デジタル経済・起業省(MoDEE)の能力強化を図る。