アメリカ合衆国国際開発庁(USAID)及び韓国国際協力団(KOICA)と覚書を締結:ガーナにおけるユニバーサルヘルスカバレッジの達成に貢献

#3 すべての人に健康と福祉を
SDGs

2023.07.26

国際協力機構(JICA)は、7月25日、アメリカ合衆国国際開発庁(USAID)及び韓国国際協力団(KOICA)とガーナ共和国北部5州(アッパーウエスト州、アッパーイースト州、ノースイースト州、サバンナ州、ノーザン州)における保健分野の援助協調に関する協力覚書を締結しました。署名は、ガーナの首都アクラにて、鈴木桃子JICAガーナ事務所長、キンバリー・ローゼンUSAIDガーナ事務所長、オー・スンミンKOICAガーナ事務所長との間で行われました。署名式には、日米韓の大使及びガーナ保健副大臣も参加しました。JICA、USAID、KOICAの三者による覚書の締結は、今回が初めてとなります。

署名式の様子

JICA、USAID、KOICAは、これまでガーナの首都アクラから遠く離れ、基本的な保健医療サービスを受けにくく、貧困率も高いガーナ北部5州の人々のために協力して保健医療の支援をしてきました。今般、ガーナの保健医療状況の改善のため、三者が情報交換を行い、それぞれの持つ保健医療支援に関するノウハウや資源を一層効果的に使えるよう、覚書を締結することになりました。

三者が協力することにより、ガーナ北部5州におけるプライマリーヘルスケア(*1)を推進し、ガーナ政府が目指すユニバーサルヘルスカバレッジ(*2)の達成に貢献することを目的としています。

JICAは、本連携を通じ、JICAの保健分野の協力において、よりインパクトのある開発成果を達成し、SDGsゴール3(すべての人に健康と福祉を)の達成及び人間の安全保障の実現に貢献していきます。

*1 プライマリヘルスケアとは、世界保健機構(WHO)が採択した「すべての人に健康を」を目標とした世界的な健康戦略の基本理念です。この理念は、すべての人にとって健康を基本的な人権として認め、住民の主体的な参加や自己決定権を基盤とするものであり、そのために地域住民を主体とし、人々の最も重要なニーズに応え、問題を住民自らの力で総合的にかつ平等に解決していく方法論・アプローチです。

*2 ユニバーサルヘルスカバレッジとは、すべての人々が、必要な時に、必要な場所で、経済的な困難なしに、必要な質の高い保健サービスをすべて利用できるようになる状態です。これは、健康増進から予防、治療、リハビリテーション、緩和ケアに至るまで、生涯を通して必要不可欠な保健サービスの全過程をカバーするものです。

\SNSでシェア!/

  • X (Twitter)
  • linkedIn
一覧ページへ