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労働力不足から外国人受け入れを広げる日本。ですが、その子どもたちの権利は十分に守られていません。解決の糸口は。

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特別支援学級は「ブラジル人収容所」か 親への説明足りず「知能の問題」に

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職業訓練の一環として、アンケートの集計作業をするペルー国籍の少年(17)。現在は特別支援学校の高等部に在籍し、就職を目指す=名古屋市で2018年6月22日午後4時57分、奥山はるな撮影(画像の一部を加工しています)
職業訓練の一環として、アンケートの集計作業をするペルー国籍の少年(17)。現在は特別支援学校の高等部に在籍し、就職を目指す=名古屋市で2018年6月22日午後4時57分、奥山はるな撮影(画像の一部を加工しています)

 障害のある子どもの就学先について、文部科学省は2013年の通知で「本人と保護者の意見を可能な限り尊重しなければならない」と明記した。一方で、日本語が十分に理解できないため学校や医師と合意形成できず、希望しないまま特別支援学級に在籍する外国人の子どもは後を絶たない。

 日本で生まれ、岐阜県の小学校に通ったブラジル人の中学2年の少女(14)は本人や母親に説明もなく、入学時から小学4年まで特別支援学級に在籍することになった。

 母親は約15年前の来日直後から1日約11時間、自動車部品工場で働く。日ごろ勉強を見てあげる余裕がなく家庭教師を頼むと、小4のある日、少女が掛け算ができないことが分かった。「学校で習わないの?」。そう聞くと、「学校では芋掘りをしている」と答えた。

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